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ふくすけ物語(番外編)・・・ふくすけ大往生

 

               40487.jpg  


 可愛がっていた雌の柴犬、いや柴犬風味の雑種が六年前に逝ってしまいました。

 小雨ふる夜に 路傍で拾った訳ですが、十九年の付合いになろうとは。人間なら

白寿も間近というところです。家路を急ぐ私の後を 鼻を鳴らして 付いてきたところ

から始まり、妻と私に看取られながらの堂々の臨終まで、そりゃあもう、海千山千

のホステスも裸足で逃げ出すシタタカな奴でした。

 一歳までは 手の付けられない不良少女で、さしずめレディスの頭でも張ろうかと

いう暴走ぶり。十歳前後ま で女盛りを武器にご近所の雄犬を顎で使ってのやりた

い放題。ちょっと声を荒げて叱れば プィと家出し、こちらが お迎えに 参上するまで

公園の芝生で 不貞寝を決め込む始末。主従の関係とも思えぬ我ままぶりに 何度

も涙しましたね。逝くまでの十年ほどは枯淡の境地かと思いきや、どうしてどうして。

娘夫婦の飼犬、こちらは由緒正しい血統書付きの雌の柴犬ですが、遊びに来ても

ジロリと睨んで 玄関先で通せんぼ。全く馴染もうとせず 「テメェの様な小便臭い小

娘の来る所じゃぁないよ。」と言わんばかりの姉御ぶりに、娘夫婦も 地団駄踏んで

おりましたな。おまけに、この小娘犬が、若気の至りで 遊びをせがんで 絡もうもの

なら、聞いてるこちらが恥かしくなる様な 大仰な悲鳴ですよ。間違いなく「アレェー、

この年寄りに 無体な乱暴狼藉。」っていう演技ですね。

 そんなシタタカな奴でも、老衰で 眠るが如き 大往生でした。逝った後で、供養の

鉄砲ユリの球根を 裏庭に放り出すように 埋めましたが、しぶといじゃぁありません

か、あれよ、あれよと言う間に 大きくなって、健気に 白い五輪の花が咲きました。

ヤクザな愛犬の生き様と 似合いの様な、向こう岸に 渡っても 白々しいという様な、

妙な感傷に 浸ったものです。言わば、手を焼いていた悪妻に 思いがけずも先立た

れた所在なさって奴ですかね。合掌。

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東西南北客争来

Author:東西南北客争来
昭和25年 福岡県北九州市生まれ
麺と酒と銭湯を 人並にこよなく愛し
古今亭志ん朝とロッドスチュワートを聴き
柴犬と白川静と池波正太郎に夢中

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