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漱石の怪談


 私の怪奇譚への耽溺も、 かれこれ 50年の永きに 亘っておりますが、それでも「こんなと

ころに!」 という佳品を 掘り出した時の嬉しさは、正に 金脈を当てた山師の心境です。

                                            06.gif    

 先日、ひょんなことから 夏目漱石の 「永日小品」 の一編の 「蛇」 を読む機会を得たので

すが、いや 驚きました。漱石に かかる怪奇譚の名作があったとは、恥ずかしながら 存じま

せんでした。 ( 恐らくは 五月雨時分のことでしょうが ) 、本降りの雨の中、近くの神社の池

から溢れ出た水が渦となって流れ込む青田の中に、蓑笠姿で立ち尽くす叔父と甥は 池から

流されて来る魚を取ろうと 網を手にします。 叔父は、大きな鰻と間違えて 蛇を 網で掬い取

り、慌てて 蛇を 田圃(タンボ)を仕切る土手に 投げ捨てます。草むらから鎌首を擡(モタ)げた蛇

が 屹(キッ)と 二人を 睨んだ その時、どこからともなく 「覚えていろ」 という声が 聞こえたの

です。これだけの掌編ですが、妖気漂う五月雨の怪異の迫真の描写は 流石に漱石です。

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東西南北客争来

Author:東西南北客争来
昭和25年 福岡県北九州市生まれ
麺と酒と銭湯を 人並にこよなく愛し
古今亭志ん朝とロッドスチュワートを聴き
柴犬と白川静と池波正太郎に夢中

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